NY　CIBONE Brooklynにて、大阪にて作陶をする陶芸家 八田 亨の個展を開催いたします。 

本展は、2025年より世界七か国余りを回る、世界ツアーの第一弾として開催されます。

その世界からの称賛をやまない八田の作る作品の魅力。

彼は、毎月穴窯を焚きます。それは想像しがたい膨大な仕事量です。

ろくろを回し、窯詰めをし、火を焚く。常に手を、身体を動かしながら。

その繰り返しが、およそ人生の半分を火と土に捧げてきたことの証明であり、それは他に類を見ない行為といえます。

彼は作品を窯から取り上げることを“穫る”、と表現しています。 それはつまり、彼の膨大な仕事は一つたりとも恣意的に作り上げられるものではなく、食物と同様にあくまで自然の営みに委ね、そして生まれてくるもの、そこに八田は魅力を感じ、それが数十年、数百年の後、自然と受け継がれていくものと感じているからです。

今回出展される中でも、赤土に白化粧を施した白掛けという代表的な作品には、うつわ一つ一つの個性、さまざまな表情がよく見てとれます。 

人が食し生きるために必要な道具であるうつわ、八田は生きる証として、すべての作品に持ちうるすべてを注ぎ、そしてまさに生きたうつわが生まれるのです。

500点にも及ぶ、うつわの数々から感じ得ることのできる熱量をぜひ感じ取ってください。 

また、彼の20年の仕事の軌跡が収録された初の書籍もお披露目いたします。 

Ceramics　Toru Hatta

会期：2025年3月29日（土）〜 4月21日（月） 

Opening, book signing 3月28日　 6pm – 8pm

会場：CIBONE Brooklyn  

Address：50 Norman Ave, Brooklyn, NY 11222

地図：Google Map

企画協力 : うつわ祥見 KAMAKURA

写真 : 西部裕介