企画によせて
新潟で作陶している矢尾板克則さんの展覧会 a sad color を
東京・銀座と青山の二つのCIBONEで開催します。
独自の感性で制作される矢尾板克則さんの世界をどうぞご覧ください。
タイトルの a sad color について、矢尾板さんの言葉をご紹介します。
a sad color について
展示のタイトルにsadってあまり用いないし使いたくないと思っていました。
ネガティブでマイナスなイメージですもんね。
以前、個展のⅮⅯで
「・・・色と形の組み合わせで生じるなんともいえないおもしろさ。ユーモラスでありながらどこか悲しみを帯びた表情。・・・」
という文章をよせていただいて、ちょっとドキッとした事がありました。
なんか言い当ててるなと。
もちろん悲しみにひたり続けて生きていきたくないし、
POPに楽しく作り続けていきたいんだけど制作の原点の1つにsadは存在しています。
わりと大きく。
そんなことがぼくの作品の色、形をつくらせているんだなと思います。
古来からある日本の伝統美学「わびさび」のような重厚さではなく、
日常の中ちょっとした瞬間の a sad color みたいなのがいいじゃないかと思っています。
矢尾板克則
※ GINZA SIX 4階「CIBONE CASE」は夜8時30分までOPENしています。
矢尾板さんの作品は贈り物にも喜ばれています。
この機会にどうぞゆっくりとご覧ください。