展覧会 2012

慈しみの器、愛しき骨壷展　 骨壷をうつわと捉えてみたとき、
「慈しむ」という言葉が、あるとき、聴こえてきました。
人間が誕生し、生きて、日々暮し、そして、死のときを迎える。
ことさら取り上げる必要もないくらい自明なことです。
食べることと生きること、生きることと死ぬことは、
線引きの必要もなく、繋がっています。
死は、呼吸をし、食べて、眠り、排泄することと同じ、
「生きものの営み」であることに　いまさらながら　気がつきます。
毎日、手に包む器があるように、自ら美しいと思う、愛しいと思う器と、ともにありたい。
生きることを慈しむからこそ、
最期に包まれる器を、納得のいくもの、
信頼のできるものを選びたいと願うのです。
慈しみの器。愛しさを包むもの、骨壷。
それは必ずしも死者のためではなく、生きて遺される者のためにあるのかもしれません。
このたび、9人のうつわの作り手による骨壷展を開きます。
どうぞお出かけになり、ご覧ください。

石田　誠 (松山)　尾形アツシ (奈良)　小野哲平 (高知)　
山野邊孝 (福島) 小山乃文彦 (常滑)　升　たか (神奈川)　
森岡由利子 (和歌山)　吉岡萬理 (奈良)　矢尾板克則 (新潟)　

「こつつぼの話」　

海老塚和秀住職　祥見知生　作家・いしいしんじさんのトークイベント

日程	2013年3月16日(土)
時間	16:30 スタート
場所	五台山竹林寺　高知県高知市五台山3577
予約	参加費1000円　予約不要　 問い合わせ　五台山竹林寺　088-882-3085

松林　誠 (版画家)