書籍・メディア

器と時

セツローさん
著者および発行元
写真と文 祥見知生
デザイン 亀井智子(nico design room)

2012年7月1日発売
TABERU BOOKS 発行
カラー80ページ
1,575円(本体1,500円+税5%)

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本について
器は、器のかたちをした時間である。
人の手に包まれて育った時を経た美しい器たちを
写真で紹介。

「TABERUBOOKS」はじめての刊行は、「器の時間」をテーマに作りました。
2012年7月に高知県美術館で行われた「TABERU 日々のうつわ 手に包まれる食の道具たち」展にて展示された器を中心に、人の手に包まれて育った時を経た美しい器たちを 写真で紹介。なかには、小野哲平さん、村木雄児さん、尾形アツシさん、村田森さん、石田誠さん、村上躍さんなど、作り手自身が使っている自作の器たちも多数掲載。ふだん見ることのできない貴重な器の姿を紹介する時を経て育った器たちの愛しさをしみじみと感じられる一冊となりました。巻末に写真の解説として「器の言葉」を掲載しています。

 

器は土から生まれます。土とは長い年月をかけて「土」という有機的なものになった自然そのものです。それを作り手が轆轤を引き、かたちづくり、火で焼くのです。
そして器となります。
器は、人が食べて生きていくための道具です。
作り手の手のなかで生まれた器には「作り手の時間」を見ることができます。それらは作り手の生きかたに通じるものです。信じることがそのまま器という作品となり、彼らの生活を支えるのです。そして、器はそれぞれ、使う人のもとへ行きます。
そこから、器の新たな時間が始まります。
料理を盛ったり、お茶を入れたり、酒を酌み交わしたり。
器は人の手に包まれて、時を経ていきます。
器は食べる道具ですから、毎日毎日、食卓のうえで使われます。それらはかけがえのない日々。愛しい時間です。器は人の生きた時の記憶を、土肌に少しずつ刻むのです。使われて育った器の経年の変化、表情や味わいは、それら、目に見えない「時」が記憶のかたちとなって降り積もった姿と考えれば、その愛しさは言葉にたとえようもありません。

本書 まえがきより

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